【VTuberニュース 2026年10月2日】吉本系バルスが個人VTuber向け「エージェント」開始、スパチャは全額本人へ——VEE終了の翌日に受け皿ビジネスが動いた

内容に広告・プロモーションを含みます

今日の結論:本日の主役は、吉本興業グループのバルスが10/1に始めた個人VTuber向けの「エージェント事業」。理由は、配信収益に手を付けず「3D設備と案件営業」だけを売るという、事務所とは逆向きの稼ぎ方を打ち出したからだ。

同じ10/1には、BitStarのクリエイターレーベル設立、壽屋系のTikTok LIVE特化事業、ぶいすぽっ!運営のBrave groupの新経営体制と、業界の「器」側の発表が一斉に並んだ。ほかに、CRカップApexのスクリム初日で葛葉チームが5戦2勝、戌神ころねの誕生日、葛葉ワンマンの配信チケット販売開始を押さえる。VEE運営終了の当日については前日記事、運営終了の経緯は9/30記事を参照。

目次

■ 今日の主役:バルス、個人VTuber向けエージェント事業を開始。スパチャ・広告収益は全額本人に(10/1)

事実:3Dライブ制作などを手がけるバルス(吉本興業グループ)が10/1、個人VTuberを対象にした「VTuberエージェント事業」を始めた。YouTubeのスーパーチャットと広告収益は全額をクリエイターに還元し、自社の3Dモーションキャプチャスタジオを契約タレントに無償で貸し出す。企業案件の対応や制作業務はバルス側が担う。開始時点の参加は12組で、直属の音楽ユニット「MonsterZ MATE」、Roseltaの猫瀬乃しん・白雪みしろ、色想かな、塚本のべる、天ノ羽うゆらが名を連ねる。(MoguLive/PANORA)

背景:バルスは吉本興業グループの傘下に入っており、林範和代表は「タレントマネジメントの知見と技術力を掛け合わせられる」とコメントしている。発表の前日の9/30には、ソニー・ミュージックのVEEが運営を終了した。所属20名は活動名とチャンネルを持ったまま、10/1から個人勢などとして活動を続けている。同じ10/1には、BitStarがゲームクリエイターのレーベル「REC EDGE」(VTuber・実況者ら15名)、壽屋とムジュウリョクの合弁VEIDがTikTok LIVEを主戦場にするVTuber事業を立ち上げた。

なぜ重要か:事務所モデルは、IPを事務所が持ち、配信収益も含めて分配する。エージェントモデルは、IPは本人のもので、配信の売上には触れず、本人が自力では揃えにくい「3D設備」と「案件の営業」を提供して稼ぐ。VEEの20名が示したように、名前とチャンネルを持ったまま個人で活動する人は増えている。個人勢にとっての壁は、収益の取り分よりも、3Dライブや企業案件を自分では作れないことにある。バルスはそこを商品にした。当ブログは、10月の「器」の動きの中で、これがいちばん個人勢の実利に直結する発表だと見る。

今後:論点は2つ。1つ目は、案件・制作の手数料体系が記事時点で公表されていないこと。配信収益が0%である以上、事業の採算は案件の取り分で決まる。2つ目は、参加者が12組からどこまで増えるか。元VEE勢など、名前を持って独立した層が加わるかどうかは公式発表待ちだ。

■ 抑えておきたいニュース

続報:CRカップApexのスクリムが開始、葛葉チームは初日5戦で2勝(10/1)

第11回CRカップApexの公式スクリム(練習試合)が10/1に始まった。まとめサイトの集計によると、葛葉・SHAKA・Rasのチームは1試合目と4試合目で1位。一方で2試合目17位、5試合目13位と振れ幅も大きかった(集計ページ、二次情報)。スクリムは10/3まで続き、本番は10/4の17時から。ぶいすぽっ!は8チームに一ノ瀬うるは・胡桃のあ・小森めとらが散らばり、にじさんじからも不破湊・ローレン・イロアスらが出場する。なぜ気になるか:練習初日で2勝したことで、葛葉チームは「優勝候補」として見られる状態で本番を迎える。9/30の練習配信で同接3.7万人を集めた葛葉の視点が、本番当日の視聴の中心になるのはほぼ確実だ。

戌神ころね、誕生日に逆凸配信。記念グッズは11/2まで受注、発送は2027年4月中旬まで(10/1)

ホロライブゲーマーズの戌神ころねが10/1に誕生日を迎え、20時から「戌神ころね生誕祭2026」として逆凸配信を行った(アーカイブ)。同じ日の21時から、誕生日記念グッズの受注が公式ショップで始まった。ブランケット(7,150円)、ぬいぐるみキーホルダー(6,050円)、スクイーズ、スマホスタンドの4種と、フルセット(21,450円)がある。受注は11/2 18時まで(公式ショップ)。なぜ気になるか:受注を締め切ってから発送まで、最大で約5カ月半かかる。受注生産で在庫リスクを持たない代わりに、待つコストをファン側が負う形で、締切を忘れないことがいちばんの注意点だ。最新のグッズ予約締切・発売日はVTuberグッズ発売日カレンダー参照。

葛葉ワンマン(10/12)の配信チケット販売開始。不破湊は武道館公演のグッズ受注を10/5から(10/1)

葛葉のワンマンライブ「Bloody Alexandrite」(10/12、Kアリーナ横浜)について、ニコニコ生放送の配信チケットが10/1の17時に発売された。メインのチケットは6,500円で、グッズ付きは10,500円。ゲストは剣持刀也・不破湊・イブラヒム・ローレン・イロアス(リアルサウンド)。同じ10/1には、不破湊の2nd LIVE「VORTEX」(2027/3/3、日本武道館)のグッズ15種の受注が10/5の18時から始まることも発表された(PANORA)。なぜ気になるか:にじさんじの男性ライバーは、10/4のCRカップ、10/10のMECHATU-A初ライブ、10/12の葛葉ワンマンと、10日間で大型の本番が3つ続く。CRカップで集まった視聴者を8日後のワンマンの配信チケットに流す導線として、日程の並びがよくできている。

■ 数字で見る今日

  • 兎田ぺこらのYouTubeチャンネルの総再生回数が12億回を突破(当ブログの日次スナップショット:10/1時点の1,199,692,659回 → 10/2時点の1,200,390,695回)
  • CRカップApexのスクリム初日(10/1)、葛葉チームの5試合の順位:1位・17位・3位・1位・13位(まとめサイトの集計)
  • バルスのエージェント事業:配信収益の還元率100%、開始時点の参加は12組
  • 戌神ころね誕生日記念フルセット:21,450円。受注は11/2 18時まで

■ 一行ニュース

  • 本日10/2の21時、にじさんじ「Speciale」が初の3Dライブを全編無料で配信。同接の数字は明日の記事で扱う予定。
  • ぶいすぽっ!運営のBrave groupが、10期目に向けて新しい経営体制を発表(10/1)。執行役員3名が新任となり、IP部門の責任者が昇格した(KAI-YOU)。
  • BitStarが、VTuber・実況者ら15名が所属するゲームクリエイターのレーベル「REC EDGE」を設立(10/1)。
  • 壽屋とムジュウリョクの合弁会社VEIDが、TikTok LIVEを主戦場にするVTuber事業を開始。オーディションは11/1まで(10/1)。
  • 大丸松坂屋のVTuberプロジェクト「EchoVerse」が2期生2名を発表。輝跡ひいろが10/4、イザ・サラバが10/17にデビュー予定。
  • VSinger「NEPHLA」が、10/28に日本コロムビアからメジャーデビューすると発表(10/1)。
  • REJECTが、15名が出演する「REJECT VTuber Fanmeeting 2026」を12/18に開催すると発表。ファンクラブ先行は10/3から。
  • ホロライブ公式ポップアップの全国ツアーが、10/3から池袋PACKSで開幕予定(東京会場は11/1まで)。
  • 宝鐘マリンのEP『New World Carnival』のPOP UP STOREが、10/3から渋谷モディで開催予定(EPは9/30に発売)。
  • にじさんじ×スイーツパラダイスのコラボカフェ第16弾が本日10/2に開始。新宿東口・横浜ビブレ・三宮から始まる。

■ まとめ(編集後記)

10/1は、タレントのニュースより、タレントを載せる「器」のニュースが多い日だった。VEEが終わった翌日に、配信収益を取らないエージェントや、TikTokに特化した事業が出てきた。「事務所に入るか、完全に1人でやるか」の二択が、ようやく崩れ始めている。明日以降の注目は、10/4のCRカップ本番。葛葉チームが練習の勢いのまま勝つのか、そして本番の同接が9/30の練習配信の3.7万人をどこまで超えるかを見たい。

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