2026年8月4日、にじさんじ所属の北見遊征さんが初のオリジナル楽曲「ALAKAZAM」のミュージックビデオを公開しました。公開直後から反響を呼び、Xでは11.8Kいいね・RT5.2K超を記録しています。この楽曲が注目を集めたのは曲そのものだけでなく、イラスト・作詞・作曲・映像まで制作に関わった全スタッフの名前がまとめてクレジットされていた点でした。この記事では、ALAKAZAMのクレジット公開の中身と、それがファンや制作サイドにとってどんな意味を持つのかを整理します。
ALAKAZAMは何を”全公開”したのか
ALAKAZAMの公開時、動画説明欄には以下の制作クレジットが記載されました。
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| Vocal | 北見遊征 |
| Illust | ななふじ 氏 |
| Lyrics | 小久保祐希 氏、YHEL 氏 |
| Music | 小久保祐希 氏、YHEL 氏、Stand Alone 氏 |
| Movie | yksb(KAZE Lab)氏 |
歌唱以外の工程——イラスト、作詞、作曲、映像制作——を担当したクリエイター名がひとつのMV説明欄にまとめて記載されており、視聴者がクレジットを見るだけで「誰がどの工程を担当したか」を一目で把握できる形になっています。本人も公開に合わせて「初のオリジナル楽曲」と発信しており、ユニット曲やコラボ曲ではなく個人名義の単独作品としてこの形で世に出したことが、この投稿がファンの間で話題になった理由のひとつです。
クレジット公開はVTuber楽曲の中でどう位置づけられるか
断っておくと、VTuber楽曲で作詞・作曲者名やイラストレーター名が公開されること自体は珍しくありません。にじさんじの楽曲でも、シンガーソングライターのsyudou氏がユニット曲を手がけたり、KEYTALKの首藤義勝氏が提供曲でギター・ベースまで参加するなど、外部クリエイターの名前が明記される例はこれまでも複数あります。したがって「スタッフ名を出すこと自体」が北見遊征さんだけの新しい試みというわけではありません。
ALAKAZAMが特徴的なのは、個人のオリジナル楽曲において歌唱以外の全工程(イラスト・作詞・作曲・映像)の担当者を、ひとつのMV公開のタイミングでまとめて明記した点です。楽曲によっては作曲者のみ、あるいはイラストのみがクレジットされ、他の工程は公表されないケースもある中で、ここまで包括的に開示した形は、少なくとも北見遊征さん個人にとっては初のオリジナル曲でのことでした。
なお、これが業界全体の明確な「潮流」だと言い切れるだけの横断データは、今回の調査時点では確認できていません。あくまで直近確認できた一事例として紹介するものであり、今後同様の公開例が増えるかどうかは今後の動向を見る必要があります。
クレジット公開がファン・クリエイター双方にもたらすもの
スタッフ名がまとめて公開されることには、いくつかの実利があります。
- ファンにとって: 気に入ったイラストや映像を手がけたクリエイターの他の仕事を追いかけやすくなります。「この絵好きだな」と思ったときに、名前を頼りに別の作品まで遡れるのは、単純にクレジットが公開されているからこそ可能なことです。
- クリエイターにとって: 実績として名前が残り、次の依頼につながる可能性が広がります。VTuber案件は個人・小規模スタジオが手がけることも多く、クレジット公開は制作者側の露出機会そのものでもあります。
- タレント本人にとって: 誰にどの工程を任せたかを明確にすることで、楽曲制作の体制そのものが一種の”作品の一部”として提示できます。
ただし、これらはあくまで一般的に考えられるメリットであり、ALAKAZAM単体の再生数や北見遊征さんの登録者数への直接的な効果を示すデータは今回確認できていません。効果測定というより、まずは「こういう公開の仕方が出てきた」という事例紹介として捉えてください。
今後の”単独オリジナル曲”を追いかけるには
今後、他のVTuberが個人名義でオリジナル曲を出す際にも、MVの説明欄はまず確認しておきたいポイントです。クレジットの書き方(工程ごとに書かれているか、まとめて書かれているか)を見るだけでも、その曲がどんな体制で作られたかのヒントになります。
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