この記事は、windows11の無料アップグレードを試みて、アップグレード要件を満たせずに苦戦している方に
「引き返すならここだぞ」と諭すものです。
苦労してまでアップグレードする必要はない理由を整理します。
そして、リスクと自分が苦労した点を紹介することで、
それほど頑張ってアップグレードする必要ないな
と感じてもらえればといいな、と思います。
かくいう自分は無理してアップグレードしたんですけどね!
この記事を書いてる人、こんな人に読んでほしい
私自身は2014年くらいに自作したPCをパーツを徐々に交換しながら使っています。
(フロッピーディスクドライブも含むメディアドライブとセットのDSP版ライセンスを買った気がする、今も一緒に使ってるw)
今回、アップグレードに苦戦したのはこのような使い方をしていたことが大きな原因だったと思っています。
win11にアップグレードするメリット・デメリットはこんな感じ
メリット | デメリット |
---|---|
所有欲が満たせる サポート期限が延びる | アップグレード要件が厳しい 対応していないアプリケーションがある レイアウトが変わるので慣れるまでは使いにくいかも (苦労して更新する割には)大してwin10と変わらない |
WinShotというスクリーンショットを撮るアプリを10年以上使っていましたが、私のwin11環境ではまともに動作しませんでした。(WinShotは日本人の作者の方がもう更新しないとのことで、SnapCrab for Windowsに乗り換えました)
win10からのアップグレードなら、2025年までは使えます。ほかには「所有欲が満たせる」くらいしかいいことはありません。
UIも変わるし、下手すると普段使っていたツールなどが使えなくなります。
2025年までには一式組み換えそう、買いなおしそう、という人には特に、頑張ってアップグレードする意味はないですよ、ほんとに。
デメリットの一番上にあげた、「アップグレード要件が厳しい」について掘り下げます。
ここからは、わからない人にとっては呪文の羅列になります笑
あまり興味がない方は、「アップグレード要件に引っかかった場合はアップグレードはあきらめた方がよさそうかな?」
と、思ってもらえればOKです。
多分、突き進むとその先は沼です。
アップグレード要件が厳しい
win11へアップグレードするための条件はいくつかあります。
- プロセッサ(CPU):64bit
- メモリ:4GB以上
- ストレージ:64GB
- TPMバージョン 2.0
- システム ファームウェア:UEFI、セキュア ブート対応
- グラフィックス カード:DirectX 12 互換のグラフィックス / WDDM 2.x
- ディスプレイ:9インチ・解像度720p以上
アップグレードの条件を満たしているか確認する、互換性チェックツールはここ↓から取得できます。
新しい Windows 11 OS へのアップグレード | Microsoft
CPUやメモリで引っかかる人は素直に買い替えを検討しましょう。
これに引っかかるってことは、今だと相当スペック低いです。
ストレージも、HDDの方はSSDに変えましょう。読み込み、書き込み速度が全然違います。
(よりこだわるならm.2SSDになりますが、普段使いならSSDで大丈夫です)
ちなみに、以前は2022/10/05以降、無料アップデートができなくなるかも?と公式でアナウンスされていました。
※2022/09/28にマイクロソフト公式サイトの記載が変わったようです。
2022/10/10現在、↓↓の通り表示されています。
「対象となるシステムへの無料アップグレードに特定の終了日は設けておりませんが、いずれ終了する可能性はございます」
わたしの環境で引っかかったのは以下でした。
TPMバージョン 2.0
システム ファームウェア:UEFI、セキュアブート対応
まずは大事なことを書いておきます。
BIOSのファームウェアのアップデートだけは二度とやらないと誓いました。
頭をよぎってもやってはいけない。(個人の感想です)
これらの条件を解消するにあたり、おそらくwindowsの再インストールしたら問題ないとは思っていましたが、
データの退避などが面倒なのでできればやりたくない。。。!
ネットで調べたところ、BIOSアップデートでいけるかも?というのがあったので、
BIOSのファームウェアをアップデートしたら、ブートローダが逝ったのか、PCが起動できなくなりました。
ブートに失敗するだと。。。!?
結局、以前やった手順でSSDからm2.SSDにクローン作製(この時ここ数カ月のデータが消えた。。。)
→Renee PassNowでMBRを復活して、m2.SSDでの起動が可能に
仕事が忙しいこともあって、ここまで2週間かかりました。
もうwin11はいいかな。
どうせそのうち諸々買いなおしてまた組みなおすだろうし、アップデートする意味、あんまないよねって。
でも、やっぱりアップグレードしたいやん?
ここまでいろいろやった結果、「セキュアブート」がまだ対応してない様子。
「ファイル名を指定して実行」(win⁺R)で「msinfo32」と入力して開くシステム情報を確認します。
BIOSモードが「レガシ」だとダメみたいです。
たぶん私みたいに自作したPCをwin7など、古いOSからちょっとずつパーツ換装しながら使っている人は結構該当するんじゃないでしょうか?
こいつをどうにかするにはいくつか方法があります。
- OSの再インストール
- ツールを使用して書き換え(公式・サードパーティ)
ツールで変更できればその方が楽です。
我がPCではツールで設定の書き換えができず、解消できませんでした。
結局OSの再インストールを行って、セキュアブートに対応できてwin11にアップグレードできました。
転職直後で仕事が忙しかったこともあり、ほぼ1か月デスクトップPCが起動できていませんでした。
ほんと大変だった。。。
私の場合はOSの再インストール後、ライセンス認証はすんなりできましたが、人によってはここでも躓く可能性があります。
ほんとに軽い気持ちで始めるのはお勧めしません。
ここまで書くのでむっちゃ時間かかってしまったので、ここまでで。
補足:windowsの再インストール手順(まだ作成中)
慣れない人には怖いかもしれませんが、どうしてもやるという人は、おそらく以下の手順で大丈夫です。
絶対大丈夫!と保証するものではないです。思わず正常動作しなくなったり、バックアップしたデータが読み込めなくなるなんてこともあります。
再インストールした自分が言うのもあれですが、必要がなければここまでやらなくていいんちゃう?というのが私の結論です。
データバックアップ
再インストールをすると、今Cドライブに保存されているデータはすべて消えてしまうので、必要なデータはバックアップを取っておきましょう。
ついでにスタートメニューからPowerShellを実行して、以下のコマンドを実行してプロダクトキーもバックアップしておいた方がよいです。
自分は特に確認せず、再インストール後要求もされませんでしたが、プロダクトキーの入力を求められることもあるそうです。
うまくいかないとマイクロソフトのサポートに電話してライセンスの確認など必要になるかもしれません。
(windows8から10に更新したときは電話しました)
wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey
インストールディスク作成
まずはUSBを用意しましょう。
なかったらぽちってください。800円くらいので十分です。今なら16~32GBくらいのが買えると思います。
インストール「ディスク」とありますが、最近のPCにはディスクドライブがついていないことも多いと思います。
なので、USBの方が確実です。
USBを用意したら、Windows 10 のダウンロードのページから「ツールを今すぐダウンロード」をクリックして、ダウンロードしたファイルを実行します。
条項についての記載について同意したあと「別のPCのインストールメディアを作成する」をクリックして「言語」、「エディション」、「アーキテクチャ」と選択していきます。そのとき、必ず現在使用しているエディションと同じエディションを選択してください。
USBにダウンロードが終わったら、再インストールを行います。
その前に、再度残したいファイルがないか確認しましょう。
再インストールを行うとCドライブに入っているデータがクリアされるので注意してください。
再インストール実行
BIOSの設定変更でブートの優先順位をUSBに変更して、再インストールを実行します。
この時の画面についてはメモを残していないので、少しうるおぼえです。ごめんなさい。
私の環境ではプロダクトキーの入力を求めらなかったと思いますが、ライセンス認証をやるような記載をよその記事で見かけたので、リンクやボタンを見かけたらライセンス認証しましょう。